「神の作品」 ローマ人への手紙5章1〜11節
私たちにとって、「患難」(苦難)とは何であろうか。パウロは、ローマ人への手紙を伝道旅行中のコリントから書き送っている。パウロの伝道旅行は、平坦ではなく、ある時は、極貧の中をあゆみ、ある時は石を投げられ、命を落としそうになった。しかし、パウロは、「苦難さえも喜んでいます。」(ローマ5:3)とローマの人々に書き送っている。パウロの受けた苦難は、厳しいものであったが、同時にそこに働く神の力を確信させるものでもあった。パウロが希望を失わないのは、「神の愛が注がれているから」である。神は、私たちが弱かった頃、不敬虔な者であるにもかかわらず、命をかけて、罪から救い出してくださった。たとえ、弱くても、不敬虔でも、神は私たちを見捨ててはいない。むしろ、「救い出したい」と願っておられる。そんな「神の愛」が注がれているからこそ、パウロは信じて進むことが出来る。イエス・キリストの十字架と復活という神の愛を確信する事によって、私たちに御霊が働かれ、私たちは、苦難の中でも、神に期待し、喜ぶことができる。
2019-08-30 14:06